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- 医院設備について3~痛くない治療のための機材~
2020年5月2日
おはようございます。
勤務医の森田です。
今回も導入予定の歯科器材についてご説明いたします。
歯科というと、“痛いことをされるから、なるだけ行くのを我慢する所”のようなイメージを持たれている方が多いと思います。
私どもの医院では、そのような心理的負担を極力減らし、通院しやすい環境づくりをテーマの一つとしています。
①歯科用レーザー “オペレーザーNEOS”
歯科用レーザーってあまりなじみのない名前だと思います。
医科に続き、歯科でもレーザーが普及してきています。
(例えば美容外科でホクロとるときにレーザーを使うと聞いたことがあります。)
このレーザーは、種類でいうと【炭酸ガスレーザー】に分類されます。
特にこの機種は、歯茎や粘膜を切ることや、止血に優れています。
有病者の方、特に血液サラサラの薬を服用されている方は年々増えていると感じます。
そのような方々の不安を少しでも和らげることができる機種であると思っています。
②笑気麻酔 “サイコリッチ T-70”
歯科に通うのがなぜ嫌かというと、やはり痛みへの心配だったり、苦手なものに対する不安があるからですよね。
歯科にまだ慣れていないお子様や、持病がある患者さんにとって、歯科治療は大きな負担となることがあります。
歯科に来るだけで「血圧の上昇」や「不整脈」、「過呼吸症候群」だったり、とても不安な気持ちになってしまうこともあると思います。
そのような方が少しでも楽に歯科を受診していただけるように、当院では笑気麻酔の導入を決めました。
笑気は全身麻酔にも用いられますが、当院では笑気麻酔は30%程の低濃度の笑気と、70%程の高濃度の酸素を混ぜて使用する予定です。
(濃度は患者さんごとに最適と思われる配合にするつもりです)
笑気麻酔には、不安を和らげて緊張を解き、精神的にも肉体的にもリラックスした状態にする作用があります。
これにより治療後の疲労感も違ってくるらしいです。
もちろん保険適応です。
③電動の浸麻麻酔注射筒 “オーラスター1.8ST”
歯医者の何が嫌かって、やはり注射ですよね。
できるだけ痛くないように注射するのは、麻酔液の注入のスピードや圧力のコントロールがかなり難しいんです。
オーラスターはそれらのコントロールを電子制御で行ってくれるので、注射の痛みの軽減ができるはずです。
また、当院では麻酔針に35G “カルプーレ 35G” を採用する予定です。
針の太さの単位は、G(ゲージ)と言いまして、この数字が大きければ大きいほど細い、ということになります。
0.15ミリの太さで、これまで歯科で主流だった33Gが0.2ミリくらいだったので、かなり細くなっています。
(ちなみに、髪の毛が0.1ミリくらいです。)
これらの組み合わせで、注射に対するストレスはかなり減らせると思います。
これらの器具を用いて、(私どもの技術的にも限界はありますが)なるべくつらい思いをせずに治療を受けていただけるように配慮していくつもりです。
勤務医
森田悠矢