ブログBlog
- 子どもの睡眠と歯科のつながり
2021年7月21日
皆さんこんにちは。
さくらの森デンタルケアクリニックです。
昨今、メディアなどで「睡眠時無呼吸症候群」という言葉をよく見聞きするようになりましたよね。
中年以降の男性がかかりやすい病気で、身体にさまざまな悪影響が及びます。
そんな睡眠時無呼吸症候群は、子どもにも起こり得ることをご存知でしょうか?
子どもの睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り眠っている時に呼吸が停止する病気で、
成人の場合は「10秒以上の呼吸停止が、1晩(7時間の睡眠中)に30回以上、
または1時間に5回以上ある」という定義があります。
一方、子どもの睡眠時無呼吸症候群は「無呼吸時間が10秒に至らなくても、
2回分の呼吸停止があれば無呼吸と診断できる」とされており、
比較的症状が軽くても「小児睡眠時無呼吸症候群」と診断される点に注意しましょう。
小児睡眠時無呼吸症候群の原因小児睡眠時無呼吸症候群の原因は、睡眠時に気道が塞がれることです。
・肥満による気道周りの脂肪のつき過ぎ
・扁桃、アデノイド肥大
・上気道への舌の落ち込み
・骨格(下顎)の小ささ
などが挙げられます。
子どもの睡眠時無呼吸症候群について、特に大きな問題は成長ホルモンへの影響です。
子どもは就寝後1~2時間の間に、成長ホルモンが多く分泌されます。
睡眠時無呼吸では眠りが浅くなることでそれが妨げられ、心身の成長に影響が出る可能性があります。
こんな症状には要注意
お子さまが眠っている時に
「呼吸が数秒止まる」
「大きないびきを繰り返す」
「眠りが浅く何度も起きる」
といった症状が認められる場合は、小児睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
当院ではマウスピース型の装具を用いたり、あごを大きくする矯正治療を行うことで症状の緩和をすることができます。
まとめこのように、睡眠時無呼吸症候群は中年以降の男性だけでなく、子どもも発症することがある病気です。
とくに成長期のお子さまは、心身の発育に悪影響が及ぶことが多く、できるだけ早期に対処した方が良いといえます。