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- 医院設備について1~消毒滅菌機材~
2020年3月28日
こんにちは、勤務医の森田です。
今回歯科医院開設にあたり、【自分の家族を受診させるならこんな歯科医院がいいな】と考え、そのための設備をできるだけ導入しております。
株式会社ヨシダ様とフォルディ株式会社様が何度も面談して私の想いを聞いてくださり、選定した設備たちです。
私は、患者さんに安心して治療を受けていただけるようにするのはもちろんそうですが、スタッフにも安全に仕事をしてもらうことも同じくらい大切だと考えています。
それを踏まえ、今回特にこだわった当院の衛生対策について紹介します。
患者さんごとに使い捨てできる器具はもちろん使い捨てにしますが、どうしても使いまわしをせざるを得ない器具ももちろんあります。
そのような、使いまわしせざるを得ない器具について、どのような過程で使いまわしする予定でいるか、紹介します。
基本的に、高圧熱水洗浄(①と②)→滅菌パック詰め(③)→高温、真空環境で滅菌(④と⑤)、の流れです。
①ドイツのハイブランドである、ミーレ製のウォッシャーディスインフェクター(歯科用の洗浄機)
毎分500Lの高圧で90度の水を循環させて、器具の洗浄、熱水消毒をします。
歯科では鋭利な器具も使います。
そのような器具を手で洗うと洗浄者がけがをする可能性がありますので、スタッフを守る役目もあります。
また、手洗いでは当然高圧熱水洗浄はできませんので、患者さんにとっても医療者にとっても良いものだと思っています。
まっさきに導入を決めました。
②歯科用の切削機専用の注油、洗浄機アシスティーナ TWIN
洗浄・インスツルメントの注油をわずか10秒で行います。
新技術のnebulization機能で オイル・クリーニング液をミスト化(噴射)するそうで、これにより少ないオイル・クリーニング液で効率的に洗浄・注油ができるそうです。
=あまり関係ないかもしれませんが、器具の残留オイルが少ないほうが患者さんにとって利益だと考えています。
③10mm幅にシールできる歯科用シーラーのMELAseal 100+
中断なく10mmの幅にシールします。
電子システムがシール時間とシール温度を点検します。
この次にある【滅菌】の工程の時に「真空にする」というのが重要になります。
MELAseal 100+を使用することで、かなりの精度で滅菌ができるようになると思っています。
もちろん、滅菌した状態の維持にも10mm幅シールが役に立ちます。
④ヨーロッパの基準 EN13060「クラスB」に準拠した、 国産オートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)ステリB
熱水洗浄でたんぱく質を落とした後、さらに目に見えない菌をやっつけるのがオートクレーブです。
ステリBは、一 般的な滅菌器では難しい と言われる管形状の器具(例えば歯科用の切削機)の 内部まで滅菌が可能です。
こちらの世界水準の滅菌機を導入予定です。
⑤ハイスピードタイプの高圧蒸気滅菌器、プチクレーブ
管形状の器具は一 般的な滅菌器では難しいと先ほど述べましたが、管形状のもの以外はこちらの滅菌機でも同等の滅菌が可能です。
さらにこちらはハイスピードタイプのオートクレーブ滅菌器なので、治療の流れを止めることなく、スタッフが診療に集中できる利点があると考えています。
以上、ざっくりですが導入予定の衛生対策機材について紹介いたしました。
結果、【ここまでやれば家族にも安心して歯科受診させられるな】というレベルになっていると思っています。
もちろん、そのクオリティを当然のことですが患者さんにも提供していきます。
どうぞ安心して当院を受診ください。
勤務医
森田悠矢