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- 指しゃぶり大丈夫!?その3
2021年1月8日
あけましておめでとうございます。
院長の森田です。
年末のあいさつでも申し上げた通り、2021年は
医院としてますます飛躍の年にしていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、二回にわたり指しゃぶりによって生じる影響についてお話してきました。
実はこれは、1歳半になる娘が指しゃぶりをめちゃくちゃしていますので、
指しゃぶりについて改めて勉強しなおしたまとめをブログ記事にさせていただいています!
指しゃぶりは絶対にやめさせるべきなのか。
指しゃぶりはお母さんのお腹の中にいるときからしています。
指を吸いながら羊水を飲み込んでいる赤ちゃんは、
出生後にお母さんの乳首や哺乳瓶がすぐに吸えるように
練習しているともいわれているそうです。
赤ちゃんは授乳で眠ったり、泣き止んだりしますよね。
指をしゃぶっている赤ちゃんのほうが寝つきがよく、
夜泣きが少ないともいわれ、安定した睡眠にも役立っているとも考えられます。
生後5~6か月ころからは自分の手や指だけでなく、
身の回りの物を握って舐めたりしゃぶったりして形や味を確かめるようになります。
この遊びも発達するうえでとても大切なことです。
1歳頃になると一人歩きやおしゃべりが少しずつ増え、
指しゃぶり以外の楽しいことや興味のあることがあれば、やらない時間が増えてきます。
卒乳後も指しゃぶりで安心することを覚えているため
不安な時や眠たいときに指しゃぶりをすることで気持ちをコントロールします。
つまり、乳児期の指しゃぶりは機能発達面では意義があるととらえられています。
低年齢児では無理に辞めさせることで下唇や舌を吸ったり咬んだり、
髪の毛をむしったり、夜泣きをするなど他への悪習癖に移行することもあります。
3歳を過ぎると恥ずかしいという気持ちからやめる子が増えてきます。
それでもまだ続けている場合は子どもなりの意味や理由がありますので一緒に考えていきましょう。
お気軽にご相談ください。
指しゃぶりが問題になるのはお口の機能や歯並び・噛み合わせへの悪影響が懸念される場合です。
お口の中への影響は指がお口の中に入っている時間と強さが関係します。
4歳を過ぎても指しゃぶりがある場合は対応していくほうがよいでしょう。
低年齢であってもお口の機能、咬み合わせ、歯並びに大きな影響を与えている場合は
アプローチが必要なこともあります。
指しゃぶりに対する絵本もあります。
これらの絵本をお子さんと一緒に読むのもよいと思います。
最後に・・・
指しゃぶりは悪影響を与えることもありますが、
発達においては良い影響を与えることもあります。
『絶対にいけない!』というわけではないのです。
悪影響を与えている場合はそれぞれのお子さんに合ったアプローチ方法を一緒に探していきましょう。
院長
森田香櫻里